2019.7.20【番外編】2019年7月20日~22日「香港ブックフェア」レポート

7月下旬に香港で行われたブックフェアに湊さんが招待され、トークショーを行いましたので、その模様をレポートいたします。

7/20(土)

香港滞在1日目。

13時すぎ、香港空港にて湊さんと合流。いまにも雨が降りそうな曇り空だが、蒸し暑い。車で30分ほどかけて宿泊ホテルのある中心地へ。

チェックインして荷物を置いてからブックフェアの会場となるコンベンションセンターに歩いて向かいます。

土曜日ということもあり、会場に入る人で長い行列が。香港ブックフェアは毎年およそ100万以上の来場者が見込まれる、国内最大の書籍見本市だということです。香港の人口は約700万人なので、書籍のイベントにそれだけ多くの国民が駆けつけるという事実に驚くとともに、羨ましいという思いも抱きました。

会場に入るとさらに多くの人、人、人の群れで、前に進めないほど。希望の書籍や教材、文具などを求めて賑わっています。

香港ブックフェア香港ブックフェア

1階では、湊さんの『未来』の翻訳版も発売されたばかりとのことで、平積みされていました。若い女性が本を手に取って熱心に帯の文言を読んでいましたが、まさかその隣に、著者の湊さんが立っているとは想像もしないでしょうね……。

香港ブックフェア香港ブックフェア

熱狂のブックフェア視察を終え、夜は香港の領事館に招かれました。会食では日本食のコースをいただき、湊さんの出身地である広島の地酒「富久長」もご用意いただきました。

その帰りには、世界に誇る香港ビル群の夜景を眺め、明日のトークショーに備え解散しました。

香港ブックフェア

7/21(日)

香港滞在2日目。午後からのトークショーを控え、昼食は中華で腹ごしらえ、現地スタッフの案内で、広東料理を美味しくいただきました。

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昼食後、コンベンションセンターに向かい、トークショーの打合せに臨みます。

じつは、日本でもニュースで報じられていた逃亡犯条例改正案に対する抗議デモが本日も行われる予定とのことで、トークショー自体の開催が心配されましたが、なんとか決行されるとのことで、一安心です。

今回、トークショーの司会を務めてくださるのは、現地でDJなどで活躍する健吾さん。筑波大学に留学して日本語を勉強された経験もある健吾さんは、日本語も堪能で打合せも盛り上がりました。

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トークショーが行われる部屋の前には、開場前から多くの方が並んでおり、開場とともに部屋はすぐに満員になりました。
今回、事前に600人もの応募が殺到し会場に入りきらないため、急遽、隣の部屋にパブリックビューイングが設けられるほどでした。

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そして、いよいよ16時からトークショーのスタートです。
冒頭で、湊さんが事前に覚えた広東語で挨拶すると、会場は大きな拍手に包まれました。

トークショーでは現地でも大人気の『告白』の創作秘話から、湊さんの小説への思いなどなど、日本では聞けない貴重なお話もたくさんされました。

質疑応答コーナーでは、幅広い年代の方から湊さんへ多くの質問が投げられ、しかも皆さんしっかり湊さんの作品を読んだ上での質問なので、それに対して湊さんもご丁寧に回答されていました。

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あっというまに90分がたち、イベントは無事に終了です。

休むまもなく、続いて現地メディアの取材を立て続けに5本受けていただきました。

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いただいた記念クリスタルを持って記念撮影、おつかれさまでした!

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打ち上げは、今晩も中華です(笑)。コンベンションセンター近くの広東料理屋さんにて。

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会場近くを歩きましたが、昼間行われた抗議デモはすでに終わったようで、街は静けさを取り戻していました。

その後は、現地スタッフの案内で、リッツ・カールトンホテルが入るビルの上階にあるバー「OZONE」へ。118階にあるこのバー、なんと「世界一高い場所にあるバー」だそうです。昨夜、地上から見た夜景とは違う光景を目に焼き付けました。

香港ブックフェア

7/22(月)

香港滞在3日目。
宿泊ホテルをチェックアウトして、フェリーに乗って本土へ向かいます

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わずか10分ほどで本土側の九龍に到着し、現地の書店へ視察に行きました。
日本の小説がたくさん並んでいます。「推理小説」のコーナーには、湊さんの作品もたくさん置かれていました。

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書店の視察を終えて、昼食は、またまた中華です(3食連続!)。

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食後、お世話になった現地スタッフに別れを告げて、空港に向けて出発しました。

今回、わずかな滞在ではありましたが、ブックフェアを通じて、
香港の方々の読書に対する熱さに接することができ、とても刺激を受けた3日間となりました。

また近いうちに来ましょう!と湊さんと言葉を交わし解散、本当にお疲れ様でした!

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